カピトリーニ美術館 2


パラッツォ・ヌオーヴォに入りました。

レリーフがみごとな夫婦の寝棺です。
これだけのレリーフを彫刻させたということは、かなりの財力のある人物のはずで、決して一般庶民ではないでしょう。

 
パラッツォ・ヌオーヴォの中庭の噴水です。
後ろのレリーフに1734年と読めるので、18世紀のものです。

10年以上前の猛暑の時期にここを訪れたとき、外国人観光客がこの噴水の水を持参したペットボトルに入れてゴクゴク飲んでいたことが忘れられません。
絶対に飲料水じゃないと思うんだけどなぁ。

 

これがカンピドーリオ広場に置いてあるマルクス・アウレリウス帝のブロンズの騎馬像のオリジナルです。

この2世紀の騎馬像は、哲人皇帝が「平和の使者」のポーズを取っていると考えられたため、カンピドーリオ広場に設置されていました。

それにしても紀元2世紀の作品とは、人間ってこの1900年間で果たして進歩しているのか、それとも実は退歩しているのか、などとついつい考え込んでしまいます。

   

「瀕死のガリア人」。
紀元前3世紀のギリシャ時代のブロンズ彫刻をローマ時代にコピーしたもの。

古代ローマ人ですら憧れのまなざしを持って見つめていた古代ギリシャの文明、芸術のレベルの高さというものは、言葉では言い表せません。

   
「赤の戦士ファウヌス」。

ティヴォリで発見された珍しい赤大理石の像で、これもギリシャ彫刻を元に2世紀に作られたものです。

 

 

大広間は、写真では少し見にくいですが、「涙の老ケンタウロス」(奥から2番目のブロンズ像)など古代彫刻の宝庫です。
   

「カピトリーニ美術館 1」

   

「カピトリーニ美術館 3」

   

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