サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会 2 |
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教会内にはたくさんの美術品があります。 南側の翼廊には15世紀のナポリ出身のカラファ枢機卿の命によって作られた「カラファ家の礼拝堂」があります。そこはフィリッピーノ・リッピによる聖トマス・アクィナスにまつわるフレスコ画で埋め尽くされています。
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ここにも時間制限付きでつく照明があるので、小銭はお忘れなく。ないときには誰かが入れて点灯してくれるのを待ちましょう。 | |
ここは内陣です。 写真では見にくいのですが、大きなろうそくが何本も立っている主祭壇の下には、シエナの聖カタリナの遺体が葬られています。 今回は見学しませんでしたが、聖具室には聖カタリナが亡くなったときにいた修道院の壁が保存されているそうです。 |
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主祭壇の左、内陣の柱の部分にミケランジェロ作の「あがないの主イエス・キリスト」像があります。 このブロンズの腰布は、妙に取って付けたような印象だったのですが、本当に後世に裸体像はけしからん、ということでつけられたものだそうです。 |
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内陣左のマッダレーニ・カピフェロ礼拝堂にはドメニコ会の修道士でフィレンツェのサン・マルコ修道院で活躍し、当地で亡くなったフラ・アンジェリコの墓があります。 礼拝堂にはフラ・アンジェリコ画のおだやかな表情の聖母子像が飾られています。 なお、フラ・アンジェリコについては「Firenze美術めぐり」の「フィレンツェ人物伝」をご参照ください。 |
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ここは左側の側廊のグラツィオーリ礼拝堂です。ペルジーノ作か、と言われているキリスト像があります。 | |
教会内にはたくさんの墓碑があります。 左は13世紀末に亡くなったメンデの司教ウィリアム・デュランのお墓です。玉座に座る聖母子とそれを囲む2人の聖人(うち右側は聖ドメニコ)を描いた、ジョヴァンニ・ディ・コスマによるゴシック様式のものです。 右はベルニーニによるジョン・ヴィジェヴァーノの墓碑で貴重な大理石で作られています。 |
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写真では少々見にくいかもしれませんが、左身廊の奥から2番目の柱には、こちらもベルニーニ作の尊者マリア・ラッジの大理石の祈念像がかけられています。 | |
ローマで唯一のゴシック式教会であり、なにより天井の青と金が印象的なところです。 近代的な設備の整った美術館の明るい光の下で見る美術品もそれはそれでいいのですが、ひっそりとした雰囲気の中、たくさんの美術品を本来飾られるべき場所で見学できるということは、やっぱりイタリアならではの贅沢です。 |
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