サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂・3 |
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ広場の右手には「スカラ・サンタ(聖なる階段)」のある建物があります。 建物はフェルディナンド・フーガにより18世紀に改修されていますが、キリストと使徒たち、レオ3世に戴冠する聖ペトロ、教皇シルベストロとコンスタンティヌス帝などのモザイクはもともとは8世紀末の教皇レオ3世の宮殿の食堂にあったものです。 スカラ・サンタはピラトの館にあったもので、キリストが死刑判決を受けて下りた階段で、これをコンスタンティヌス帝の母ヘレナがエルサレムから持ち帰ったとされています。 |
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16世紀後半に教皇シクトゥス5世の命によりドメニコ・フォンターナが造った北ポルティコを出ると、洗礼堂があります。八角形の洗礼堂はその形状から相当古いことが明らかですが、4世紀コンスタンティヌス帝により建てられました。現在の建物は5世紀の教皇シクトゥス3世、9世紀後半の教皇ハドリアヌス3世の改修、再建によるものです。 | |
八角形の洗礼堂内部には、中央に緑色のブロンズ製の全身浸身用の洗礼槽があり、その周りを大理石柱が囲んで、さらに外側は周歩廊になっています。この洗礼堂の形式は、ラヴェンナ、ピサ、フィレンツェなどの洗礼堂のモデルとなりました。 このように外見と建物本体の形は非常に古いのですが、内部は17世紀の教皇ウルバヌス8世時代に大部分が改修されてしまいました。 |
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しかし、洗礼堂の本堂の横には4つの古い礼拝堂が残っています。 ここは640年に教皇ヨハネス4世によって建造されたサン・ヴェナンツィオ礼拝堂。天井も木製で、全能のキリストや12使徒、4福音書記者などのモザイクが見られ、かつての洗礼堂の内部を想像することができます。 |
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