Le Fontane(噴水) 1 |
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「噴水の街」とも言えるローマ。そのなかでも知らないものがいないのはこのトレヴィの泉(Fontana
di Trevi)でしょう。 この場所は、もともとは紀元前19年に建造された「アクア・ヴェルジネ(処女の水)」と呼ばれた水道の放出口でした。ローマ帝国崩壊後の蛮族の侵入によって、他の水道同様、ここも破壊の憂き目に遭いました。 フェデリコ・フェリーニの『甘い生活』でのシーンでも印象的。 |
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「羅馬に往きしことある人はピアツツア・バルベリイニを知りたるべし。ここは貝殻持てるトリイトンの神の像に造りなしたる、美しき噴水ある、大なる広こうぢの名なり。貝殻よりは水湧き出でてその高さ数尺に及べり。」とは森鴎外訳のアンデルセン『即興詩人』(1902年)の書き出しです。 バルベリーニ広場にあるトリトーネの泉(Fontana
del Tritone)は教皇ウルバヌス8世の命によって1643年に造られました。 |
共和国広場にあるナイアーディの噴水(Fontana delle Naiadi)。四方にナイアーディ(泉のニンフたち)を配し、中央で海神グラウコスが水を吹き上げる噴水は、1901年にマリオ・ルテッリによって完成しました。 | |
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サン・ベルナルド広場のモーゼの噴水(Fontana
del Mose)。 本名のアックァ・フェリーチェの泉(Fontana dell'Acqua Felice)からもわかるように、ローマの都市再開発計画の推進者であった教皇シクトゥス5世が1586年に引かせたアックア・フェリーチェ水道の放出口として、ドメニコ・フォンターナがデザインしました。今でも清浄な水が流れています。 中央のモーゼ像は、プロスペロ・プレッシアーノまたはレオナルド・ソンマーニの作で、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会にあるミケランジェロのモーゼ像のコピーの失敗作ではないか、と言われているそうです。 両脇にあるレリーフも旧約聖書のエピソードから採られています。(写真提供:稲穂さん) |
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ナヴォーナ広場のネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)。最初は水盤だけが置かれていましたが、1878年のコンクールで、ネプチューン、海の精、キューピッドなどがつけくわえられました。 |
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ナヴォーナ広場といえばベルニーニの代表作、4大河の噴水(Fontana
dei Fiumi)でしょう。教皇インノケンティウス10世の命により、1651年に完成しました。 当時知られていた4大河であるガンジス川、ドナウ川、ナイル川、ラプラタ川の寓意像ですが、ナイル川だけは当時まだ水源が不明だったため、頭にベールがかぶせられています。 このベールは正面に立つベルニーニのライバル・ボッロミーニ建造のサンタニエーゼ・イン・アゴーネ教会を嫌ったからで、さらに片手をかざしておびえるラプラタの像も、教会が倒れることを心配したからだ、という通説もあります。 |
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