カピトリーニ美術館 4


「カピトリーニのヴィーナス」。
これもギリシャ彫刻をローマ時代に模したものです。

管理人の個人的な好みでは、かの有名な「ミロのヴィーナス」よりも女性的でステキだと思います。
もちろんあちらはギリシャ時代のオリジナルですが、ちょっと逞しすぎるような・・・。

 
これは・・・、ごめんなさい、わからないのです。

背中についているのは羽?じゃあ天使、なんてことあるんでしょうか。

どなたかおわかりの方がいらっしゃいましたら、是非お助けください。

   

これは「酔っぱらった老女」です。

酒瓶を抱え込んで地べたに座り込んでいる老女の様子がとってもリアルです。

でも「老女」って言われていますが、見たところそれほどお婆さんではありませんでした。実は40代ぐらいだったりして。

 

この「鳩のモザイク」はローマ郊外のティヴォリにある2世紀初頭のハドリアヌス帝の別荘、ヴィラ・アドリアーナの床を飾っていたものです。

このぐらいの距離から見ると絵にしか見えませんが、非常に細かいかけらをつかったモザイクです。水を飲む鳩を陰影までつけて描いた技術の高さには驚嘆するばかりです。

 

かわいらしい「鳩を抱く少女」。

後方右側は、劇で使われた仮面を描いたモザイクです。
モザイクというと後世のビザンチン時代のキリスト教関連のものを思い浮かべますが、それらと比べてみてもこのような古代ローマの作品の精巧さがよくわかります。

   
「円盤を投げる男」。

これもギリシャ彫刻のコピーなのですが、18世紀にフランスの彫刻家モンノが手を加えて、傷ついた戦士ファウヌスを表しています。

 

   

これは「ヒドラを殺すヘラクレス」。
2世紀頃の作品だそうです。

この像については恥ずかしながらよくわからなかったのですが、HETAREさんから情報をいただきました。この場をお借りしてお礼申しあげます。

   
古代ローマ彫刻の宝庫カピトリーニ美術館では、ローマ人たちの表現力・想像力に圧倒されるばかりです。
しかもそのローマ人ですら憧れて模刻をした古代ギリシャの文明の高さというものは、もはや想像を超えています。

しかし、その作品のあまりの多さに次第になにがなにやらわからなくなってきてしまいがちです。ですからガイドブックを何冊か見た上で、「これとこれとこれは絶対に見る」という「あたり」をある程度つけていかないと、呆然とするばかりでしょう。

今回管理人は見落としてしまったのかもしれませんが、美術館内のブックショップなどで案内書を見つけたら、是非ご購入されることをお勧めします。それぞれの彫刻の背後にある神話や来歴などがわかると見学の楽しさは倍増することうけあいです。

   

「カピトリーニ美術館 3」

   

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