アヴェンティーノの丘散策 2 |
ここはマルタ騎士団長の館。 マルタ騎士団とは1113年、聖地エルサレムに建設された聖ヨハネ騎士団がその前身です。医療と聖地の防護が任務となり、その後キリスト教世界の先頭に立ってイスラム世界と戦った騎士団です。 本拠地もキプロス島、ロードス島と移り、1453年のビザンチン帝国の滅亡の後はマルタ島に逃れました。さらに1798年にはナポレオンによりマルタ島を追われ、長い流浪の果てに現在はここローマのアヴェンティーノの丘に騎士団長の館が、ブランドストリート・コンドッティ通りにその本部があります。 (マルタ島に関しては「オルカさんのマルタ騎士団写真館」もどうぞご覧ください。) ここの扉の鍵穴を覗くと遠くにサンピエトロ大聖堂のクーポラがまるではめ込んだかのように見える、と聞いていたのでどんなにステキな光景なのかと期待して行ったのですが、あまりになんの変哲もない鍵穴だったので、しばらく気がつかなかったほど。そして覗いて見たサンピエトロのクーポラも「これがぁ?」と言いたくなるような別に特筆するようなものとは思えない脱力モノでした。 |
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12世紀にサヴェッリ家が持っていた要塞の跡地・サヴェッロ公園のオレンジの庭です。 いかにも高級住宅街に似合いそうな高級犬が散歩していたり、若いマンマたちが子供たちを遊ばせていたり、とてものどかなところでした。(イタリアでも「公園デビュー」ってあるんでしょうか?) 隣のサンタ・サビーナ聖堂で結婚式を挙げ、このオレンジの庭で記念撮影をするというのが若いカップルの人気のコースのようです。確かにとっても素敵です。これからのみなさま、いかが? 公園から眼下のテヴェレ川沿いの道へ下りていく近道はこけむした石畳で、滑って滑ってとっても怖かったです。(写真右) |
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サヴェッロ公園の展望台からの眺め。テヴェレ川をこんなに間近に見下ろせる場所は他にはないそうです。 あまりにいい眺めだったので、かなりの時間をここでなごんでいました。 |
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