スパーニャ


 

スパーニャ・・・スペイン広場。近くにスペイン大使館があるためこの名がついています。

19世紀まで、この辺りはポポロ広場を通ってローマに入ってきた旅行者達が荷を解く宿屋が数多くありました。今はローマ屈指のショッピングストリートになっています。

広場後方のスペイン階段も観光の超人気スポットで、夜遅くまで人出が絶えません。この階段を最初に作ろうと考えたのはルイ14世の宰相マザランです。彼はカンピドリオ広場の向こうを張ってルイ14世の騎馬像を中心に据えた階段を構想しました。教皇の反対等もあってその案は実現しなかったけれど、結局フランスの費用持ちで階段は作られました。

なーんだ、じゃあここは「フランス広場」「フランス階段」と呼ぶのが正しいのではないでしょうか。何にもしていないスペインが丸得ですねえ。

広場の正面にはベルニーニの手になるバルカッチャ(老いぼれ船)の噴水があります。この噴水の水はアックア・ヴェルジネ(乙女の水)と呼ばれる古代ローマからの由緒ある水です。噴水でとても特徴的なのは通常の地面を掘り下げ低いところにあることです。それがこの噴水の彫刻をとても見やすくし、かつ親近感を持たせるものになっているのです。

管理人は結構スペイン広場を馬鹿にしていたのですが、来てみると「やっぱりいいところだわぁ。」この近くのマクドナルドにはトイレもあって便利ですよ。

 

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