サン・ティーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会


この教会をご存知の方はほとんどいらっしゃらないでしょう。この教会はベルニーニの好敵手であり、管理人の崇拝しているボッロミーニの傑作の一つです。

この教会は15世紀から1935年まで旧ローマ大学があったパラッツォ・サピエンツァの中庭に建っています。その特徴は何と言ってもねじれた螺旋状のクーポラです。ボッロミーニはこのような曲面を駆使することに関しては天才的でした。ベルニーニが劇的な構成で人々を魅了したのに対して、ボッロミーニは空間を自在に操り見る人をその中に取り込んでしまうような印象です。

教会内部には入りませんでしたが、解説によると2つの正三角形を180度回転して重ねたようなプランなのだそうです。良く判らないのですが、おそらくユダヤの星のような形をしているのではないでしょうか。

ボッロミーニのユニークさはバロックを遙かに越え、現代のアールヌーボーやモダンアートに通じていると思います。

みなさんもボッロミーニの崇拝者になりましょう!!
   

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