このサイトについて
(2001/01/01記)


 私が2000年1月に”Firenze美術めぐり”を開設してから早いもので1年経ちました。その間、掲示板等を通じて様々な方との出会いがあり、私自身も随分成長したように思います。今回ローマを旅行するにあたり、もう一度初心に戻って新しいサイトを起こそうと一念発起いたしました。そこでこのサイトに関する作成者としての考えをご説明しておきます。

 このサイトは一見解説本、ガイドブック風に造っておりますが、実はそうでありません。

 世の中にはローマ旅行については実に多くのガイドがあります。この街はよそのサイトにも多く取り上げられています。その量はフィレンツェの比ではありません。ローマの持つ歴史的、政治的意味を考えればこれは当然のことのように思われます。

 美術的に見ても古代ローマ、キリスト教中世、ルネサンス、そしてバロックという年代が地層のように幾重にも積もっており、私一人の手には余ります。「ローマを観るには一生では足りない」という言葉があります。今回の旅行でもそれを実感しました。 

 そこで今回は肩の力を抜き、私の好みの命ずるまま好き勝手に教会や美術館の写真を載せることにしました。つまりここに載っているのは”ちゃおちゃお好みのローマ”です。

 ここに書いている内容は教養として皆様に教えるというものではありません。私が訪れた場所の歴史的背景などを簡単に記すことで、皆様にその場所に興味をもってもらえれば幸いだと思って書いております。ですから、どのガイドブックに書いてあっても、このサイトにはあえて載せていない内容もあります。あくまでも皆様が興味をもち、いずれはご自分でローマを訪問、再訪するときの一助になることを目指しております。

 このサイトでも美術館、教会などの開館時間情報なども載せないことにしました。イタリアという国はこの点では節操がなく、変更が多いため、正確な情報をお届けする自信がないからです。複数の日本のガイドブックを見ると、ヴァチカン美術館の開館時間一つ取ってもいろいろ食い違っております。季節、宗教的行事、修復、その他の様々な事情により、開館時間は複雑怪奇に変動するのが実情のようです。なお、特に今年は大聖年にあたり特別に入れるようになった所や、特別に展示されていたもの、また入館時間の延長などもあったようです。これ以後どうなるのかは全く想像もつきません。ですからご自分で旅行計画を練るときは、是非よく確かめくださいね。

 長くなりました。要するに何が言いたいのかと怒られてしまいそうですが、「ローマにこんなところもあったんだ」「こんな所を知っているちゃおちゃおってすごい」とか思っていただければこれに勝る喜びはありません。