コロッセオ


 

コロッセオ・・・。今さら改めて写真を是が非でも見たいという方はいらっしゃいます?
ここはどこから誰がどこから撮ってもおーんなじ様な写真になりますので、あえて写真掲載は避け、よそのサイトからアイディアを拝借して「記憶ギャラリー」形式にしました。

ここはヴェスパシアヌス帝の時代(A.D.72)に建造が始まり、息子のティトゥス帝の時代に完成しました。「ローマ帝国では剣闘は圧倒的な人気があり、人と人、野獣と野獣、人と野獣が闘ったのです。」などというガイドを受けた方も多いでしょう。管理人はここを見るとどうしても昔読んだ「クオ・ヴァディス・ドミネ」というキリスト教小説を思い出してしまうのですが、あの話はネロ帝の頃が舞台ですので、残念ながらコロッセオはまだないのでした。

ローマには劇場もあり、ギリシャ劇なども上演されていたのですが、そちらの方はあまり人気がなかったそうで、現在でもマルケルス劇場跡も同様に全く観光客に人気がないのです。

18世紀頃にはここら辺は一面の牧草地帯でコロッセオも植物が生い茂り、まことにのどかな眺めであったそうです。コロッセオ内には微妙な温度差により数百種類もの植物が生えていたそうで、イタリア統一の頃にすべて引っこ抜かれ今の無惨な姿を晒すことになりました。

現在はローマの交通の要衝に位置し、また観光の中心でもあります。世界各国からお客さんが集まり、それを目当てに絵のような剣闘士スタイルの男が怪しい言語を繰り出して寄ってきます。管理人は無視してしまったけれど、日本に帰ってよく考えてみると彼にはイタリアに行かなければ会えないわけで、貴重な点ではコロッセオと変わらないのでした。金払ってでも写真撮っておけばよかったかなぁ。あっちの方がコロッセオより写真が少ないし。

   

(以下後日追加分)・・・とは言えやっぱり写真を載せることにしました。上はドムス・アウレアの入り口から眺めたコロッセオ。フォロ・ロマーノ側とちょうど逆になります。こちらからのアングルは比較的珍しいのではないでしょうか。こちら側から見ると、一番残っている部分が多くなります。
   

上はフォロ・ロマーノ側から眺めた姿。ずいぶん崩れてしまっているのがわかります。
こちらの写真のファイルを開いてみるとなんと、戦車に乗った剣闘士男たちが左下に小さく写っていたのです。いま見るととても懐かしい。
「コロッセオ、何もかもがみな懐かしい・・・」
   

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